中学の技術科(技術・家庭科)の授業は学ぶ意義があるのか!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

大阪都構想 集権化

大阪都構想 集権化

 ◇コスト削減と規律強化同時に求める「橋下流」、人材流出が心配

 「府」と「市」が一緒になったら、「都」っても幸せになれるのか? 橋下徹大阪市長が掲げる「大阪都構想」。与野党が実現に向けた法案の準備を進めているが、「三都」と並び称される京都や神戸の識者からは「実質的には集権化で、時代に逆行する」との声もあがっている。【大槻英二】

 「実は、府にも『みやこ』という意味があります。だから、京都府というのは『みやこ』という意味の言葉を三つ並べた三重奏で、随分、偉そうな名前になっているんです」。こう「みやこ論」を切り出したのは、京都にある国際日本文化研究センター教授の井上章一さん(57)。「大阪が都になるのやったら、府は京都だけになりますね。今、1都1道2府43県とゆうてますでしょ、将来は1府1道2都43県になるんですね」。千年の都の余裕をみせる。

 都といえば、大先輩の東京はなぜ、1943(昭和18)年に府と市をなくして都になったのか。「戦時中の国家総動員で、人や物資を移動させるのに二重の手間をかけていられないということで、やむを得ず都にしてしまったんです」と歴史をひもとく。一方の大阪都構想。「こちらは効率とコストカットの問題ですね。確かに府と市が似たような施設をこしらえている部分に関しては、一本化すればコスト的にはマシになるだろうとは思います。橋下さんからすると、府と市が競い合ってよくなるのを待つゆとりはないということでしょう」

 大阪都構想を推し進める橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」については「ヘンな名前ですね」。「いかにも幕末史好きのおじさんに狙いを絞っているという感じですね。私は、明治維新というのは攘夷(じょうい)をうたって国民運動を広げながら、最終的に開国して裏切った『公約違反政権』の代表やと思うんです。いや、裏切ってよかったんですよ。攘夷なんかやってたら大変でしたから。ただ、幕末、尊王攘夷で大騒ぎだった京都からみれば、橋下さん、なんで維新やねんという思いはありますね」

 お役所言葉ではない語り口や、従来の首長が斬り込めなかった問題に手をつける橋下氏の政治手腕は一定の評価をする井上さんだが、コストカットと規律の厳しさの両方を求めるやり方には危惧を感じている。例えば、卒業式で君が代を斉唱しているか「口元チェック」された教職員。「京都、大阪、兵庫の3府県の教員採用試験すべてに受かるような能力の高い人が、そんなしんどそうな大阪を選ぶだろうか。コストカットされた上に規律を厳しくされると、人間の働く意欲というのは、どうなるんやろ。有能な人は出て行きはしまいか。残った人がやるせない気持ちを抱えて仕事をしているのは、職場としていい環境ではない気がします。『頑張る人が報われる』ではなくて、『頑張る人が大阪から出て行く』ことにならなければいいですけど」

   ■

 そもそも大阪都構想って、どういうものなのか。「大阪都構想Q&Aと資料」の著書がある立命館大法学部教授の村上弘さん(57)に聞いた。

 「維新の会は『大阪府と大阪市・堺市を廃止し、大阪都と特別区を設置する』と説明していますが、核心は『大阪市・堺市を廃止して特別区に分割し、2市の重要な権限や施設を府が吸収して都になる』という集権化です」

 橋下氏はメリットばかり強調して、デメリットを十分に説明していないと指摘。「二重行政はすべて悪者扱いですが、『良い二重行政』もあるんです。880万府民という人口を考えれば、病院や中央図書館、大学が二つずつあっても、十分にニーズがあります。現在24区ある大阪市内が8特別区に再編されると、身近な施設が減らされるうえ、重要な施設や権限は都に吸い上げられて住民から遠くなります。大阪市と堺市が廃止される分、政策力は低下し、大阪全体が衰退するでしょう」

 そして、こう提案する。「水道や地下鉄事業の統合は、府と市の協議で実現可能です。政令市を廃止する大阪都ではなく、府の名称を残したまま、部分的な府・市の統合を図る方がベターですね」

   ■

 神戸市東灘区に昨年11月、合気道の道場「凱風館(がいふうかん)」を開いた神戸女学院大名誉教授の内田樹(たつる)さん(61)にも聞いた。「今後、急速に高齢化していく社会を考えると、小さな、顔の見える共同体の中で相互支援・相互扶助するネットワークを築いていくことが求められます。基礎自治体のサイズは小さい方がいい。大阪都構想はむしろ基礎自治体から権限も予算も吸い上げて、大きな統治単位を目指している。『地方分権』を掲げているけれど、実際は中枢に権限を集約するものです」

 江戸時代、商人たちが開いた学問所「懐徳堂」に代表されるように、大阪は「お上」に頼らず、民の力で街を築いてきた。「それを可能にするだけの哲学と財政的な体力があった。もう財力はないけれど、知恵さえあれば、教育機関や授産施設をつくることは可能です。私の道場もそのつもりでつくりました。お上に頼らず、市民が自力で相互扶助のネットワークをつくる意欲さえあれば、できることはたくさんある。大阪都構想は『親方日の丸』に代えて、『親方大阪』をつくるだけ」と神戸から大阪を憂える。

 「大阪を変える方向が違うでしょう。市民が下から積み上げてゆく運動をつくり出すべきときに、上意下達の軍隊的な組織をつくって、行政への権限と情報の集中を図る『グレートリセット』は時代錯誤ですよ」

   ■

 当の大阪人はどう感じているのだろう。「街場の大阪論」などの著書がある江弘毅(こうひろき)さん(53)は「多様性こそが大阪的なるものです。人口とかでバシッと特別区に割ってしまうのは、大阪のこと、わかってへんなと思う」と語る。「地元感覚を無視した行政をされると、集団でいるのに隣同士、会話もない、みんなが独りぼっちでいるみたい。チェーン店で牛丼を食べているような、殺伐としたイヤーな感じになりますね。なじみの店で『知り合いばかりで、みんな良い人、おもろいヤツ』という感覚で知り合いを増やしていくのが大阪人の真骨頂なんですけどね」

 ピリピリした大阪府庁や大阪市役所の雰囲気とは裏腹に、街中には昼間から串カツ屋でビールを飲んでいる変わらぬ風景があった。したたかな大阪人、嵐が過ぎるのをじっと待っているのだろうか。

………………………………………………………………………………………………………

 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を

t.yukan@mainichi.co.jp

ファクス03・3212・0279

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120423-00000000-maiall-pol
※この記事の著作権は配信元に帰属します。



[ 2012/04/24 09:45 ] その他 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

◆ 期末試験問題対策!
◆ 楽天人気ランキング
◆ カテゴリ


eワラント