中学の技術科(技術・家庭科)の授業は学ぶ意義があるのか!

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窒素氷 被災地 漁業復興 釧路 冷凍設備会社 開発 

窒素氷 被災地 漁業復興 釧路 冷凍設備会社 開発

 【ホッと一息@北海道】魚は鮮度が命。すぐに氷漬けにしても、長距離輸送中には氷が溶けて劣化が進む。ところが北海道釧路市の冷凍設備会社が開発した氷は、窒素を入れて酸素を取り除いたことで、新鮮さが長持ちするという。地元の企業や漁協だけでなく、東日本大震災で被災した東北の製氷工場再建の際にも導入されることが決まり、若山敏次(としつぎ)社長(62)は「復興のお役に立てば」と意欲を見せている。(札幌支局 藤井克郎)

 「鮮度保持のために思いついたのが、ポテトチップスだった。それと深夜の教育テレビでたまたま高校講座を見たこと。この2つと出合えたことで、特許に結びつきました」と、窒素ガス封入氷の特許を持つ釧路市の冷凍設備会社、昭和冷凍プラントの若山社長はにこやかに語る。

 ポテトチップスの袋には酸化防止のため、空気中の酸素を抜いて窒素ガスが注入してある。水の中にも空気は溶けており、その酸素を窒素に置換すれば、酸素の含まれない水ができあがる。魚の鮮度が落ちるのは酸化が進むからで、酸素のない水を凍らせた氷に漬けて密閉すれば、たとえ氷が溶けても酸素は発生せず、魚の鮮度を保つことができるはずだ。

 こう考えた若山社長、たまたまテレビで化学の高校講座を見ていたら、ヘンリーの法則のことをやっていた。一つの液体の中に2種類の気体が溶解している場合、一方の気体を圧力をかけて入れてやると、もう一方の気体は追い出される。そんな簡単な方法で置換できるんだ、と分かって研究心に火がついた。実験に実験を重ねた結果、窒素ガスを水中に封入し、凍らせて窒素氷を作るシステムを開発。平成17年に特許を出願し、20年に取得したほか、科学技術分野の文部科学大臣表彰を22年度に、発明協会の発明賞を23年度に受賞するなど、画期的な技術として高く評価されている。今年3月には、凍らせる前の窒素ガス封入水についても特許が下りた。

 「酸素を窒素ガスに置換するのは、何十年も前から食品保存で使われている。ただ水に入れて置換するのは誰もやらなかった。窒素は無味無臭で害のないガスだから、食の安全安心にもつながる。自然なままでの鮮度保持なので、これからどんどん消費者にも受け入れられるんじゃないかと思っています」

 現在社員11人の昭和冷凍プラントを若山社長が設立したのは、昭和57年のことだ。大手冷凍設備メーカーの社員として道内各地を転勤していた若山社長だったが、釧路に赴任した途端、会社が倒産。そのまま釧路にとどまって、冷凍設備の開発、修理を手がける今の会社を興したが、その後の道のりは決して順風満帆というわけではなかった。

 苦労のエピソードの一つに、フローアイスがある。社長持ち前のアイデア力と研究熱心さで、氷をシャーベット状にして魚を優しく包み込む技術を開発、従来の粉砕氷と比べて魚を傷つけることがないと評判を呼んだ。だが特許を申請していなかったため、大手メーカーからもっと価格の低い似たようなシステムを売り出されてしまう。

 だったらまたさらに新しい技術を開発しよう、とがんばった結果が窒素氷で、今度はぬかりなく特許を出願。すでに地元の水産加工会社や漁協などに販売、設置しているほか、日本で唯一のシステムとして、全国から問い合わせが相次いでいるという。

 東日本大震災の被災地からも依頼が来た。水産加工を手がける太洋産業が岩手県大船渡市で製氷工場を再建するに当たり、風評被害をできるだけ食い止めたいと、窒素氷に白羽の矢を立てた。「復興に向けて他社と違うものをやりたいということで、この設備を採用してもらった。ほかに宮城県の女川町からも話が来ています」と若山社長。大船渡の工場は、サンマの水揚げに間に合うよう今夏には完成する予定だという。

 研究開発部の大野嘉弘部長(55)の案内で、平成22年に釧路市内に完成した大型製氷工場を見学させてもらった。ここは地元の水産加工会社、釧路東水冷凍の工場で、4階建ての建物の1階でまず、窒素発生器を使って水に窒素ガスを入れる。この部屋には20トンタンクが2つ配置されており、タンク1個分の水から酸素をほぼ取り除くのにおよそ10時間かかるという。その窒素水を次に4階の製氷機で凍らせて窒素氷を生産。2、3階をぶち抜いた大きな貯氷庫で、最大300トンの窒素氷が蓄えられるという仕組みだ。

 意外だったのは、大がかりな設備の中で、心臓部の窒素発生器が割と小さいことだ。繰り返し繰り返し窒素を注入していくことで、20トンタンクいっぱいの水から酸素を抜き出すという。「窒素ガスはボンベを買って入れるわけじゃない。大気中から取り出すので、ランニングコストも普通の製氷工場とそれほど変わりません。工場の大きさによって機械を一部変えればいいだけで、仕組みは完全にできています」と大野さんは説明する。

 この技術を応用して、同社の製氷設備を導入した浜中町の散布(ちりっぷ)漁協では、凍らせる前の窒素水をウニの洗浄に活用。瓶詰にして発売しているが、新鮮そのものだと評判を呼んでいる。さらに昨年には釧路市の水産加工会社、マルサ笹谷商店に、窒素ガスや窒素水を利用して高級冷凍すり身を作るシステムを納入した。

 アイデア社長の若山さんは、今後は窒素水を飲料水として販売するなど、さらに安全安心を追求した技術の開発を図りたいと力を込める。「でも決して一人ではできません。スタッフに恵まれたんですよ。何事も絆で、絆を重んじなかったら仕事も前に進まないし、考えも次につながらない。一つのヒントだけでいろいろと考えてくれるスタッフが周りにいることで、もう少しがんばってみるか、という気にもなるんです」と笑顔を見せた。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120407-00000569-san-soci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。



[ 2012/04/08 00:30 ] その他 | TB(0) | CM(0)
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